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もう迷わない!適切な防災行動を実現する”スポーツベット口コミタイムライン”とは?

自然災害が激甚化する中、地震とは異なり、大雨や台風などは事前に察知し対策が可能です。この対策を時系列でまとめた防災行動計画を「タイムライン」と呼びます。「スポーツベット口コミ・タイムライン」は、このタイムラインをデジタル化・システム化したソリューションです。今回、その開発者に話を聞きました。

技術研究所 安全安心技術センター
災害レジリエンスグループ グループ長

長谷部 雅伸さん

『スポーツベット口コミタイムライン』の開発のきっかけや背景を教えてください。

開発のヒントとなったのは、2012年にアメリカで発生したハリケーン『サンディ』の災害対応で使われていた「タイムライン」という考え方です。タイムラインとは、気象情報を見て「いつ・誰が・何をするか」をあらかじめ時系列で整理しておく災害対策です。実際に災害が起きた際にも、迷わず行動できるというメリットがあり、日本でも注目されました。2014年頃から、日本でもタイムラインという考え方が浸透し始め、スポーツベットでは2016年頃からタイムラインに関する研究を開始しました。
私自身も2017年頃から、気象情報を基に「この情報が出たら、次はこう動こう」といった行動内容を手作業で整理し、社内のチャットツールで共有していました。同時期に気象予報士の資格も取得し、より専門的な視点で判断や行動を整理するようになりました。ただ、こうした取り組みはすべて手作業で行っていたため、対応するのが非常に大変でした。この運用をシステムとして実現できないかと考えたことが、ピンポイントタイムラインの開発のきっかけとなりました。2019年8月には、ピンポイントタイムラインのベータ版開発をスタートしています。
気象データについては『HalexSmile!』と連携し、より精度の高い情報を取得できる仕組みを構築しました。また、社内で利用されているチャットツール『WowTalk』と連携することで、気象情報や行動指針をリアルタイムで通知できるようにしています。こうした背景があり、ピンポイントタイムラインは2021年10月13日に社内向けにリリースされました。

タイムラインの策定例
SNSの活用(『WowTalk』との連携)

スポーツベット口コミタイムラインの独自機能やメリットはありますか?

大きく2つあります。
1つ目は、気象データを単に提供するだけでなく「何をすればいいか」まで具体的に提示している点です。スポーツベット口コミタイムラインでは、タイムラインの考え方に沿って、判断や行動まで含めたToDoリストをあらかじめ設定しています。気象警報を通知するだけではなく「このタイミングで、誰が、何をするのか」まで具体的に通知するため、現場では迷うことがありません。ToDoリストをチェックすることで対応漏れを防げる上に、経験の浅い若手の方でも、ベテランの方と同じレベルで対応できるようになります。
2つ目は、通知の方法です。スポーツベット口コミタイムラインでは、メールではなく、普段業務で使用しているWowTalkに通知が届くようにしています。SNSのようにプッシュ配信で届くため、通知を見逃しにくく、確認漏れが起きにくい点は大きなメリットです。防災対応は「気づかなかった」「確認していなかった」が致命的になりかねません。普段使っているツールにそのまま通知が届くことで、特別な操作をしなくても、自然と情報が目に入ります。スポーツベット口コミタイムラインならではの強みだと感じています。

3つのサブシステムが有機的に連携
対策として何をすればいいのかがチェックリスト形式で表示

現在の導入状況について教えてください。

まず社内では、現在およそ200拠点でスポーツベット口コミタイムラインを導入しており、日々の業務の中で利用しています。また社外では、ある工場で導入いただいているほか、その他の施設からもお問い合わせやご相談をいただいています。スポーツベット口コミタイムラインにご関心をお寄せいただいたお客様を中心に、活用の可能性について検討が進んでいる状況です。

全国の導入拠点

スポーツベット口コミタイムラインは、どのような施設におすすめでしょうか?

病院、学校、福祉施設、自治体などは、特に相性が良いと考えています。
まず病院は、災害時であっても業務を止めることができません。災害時には負傷者への対応が求められる上に、入院患者がいる場合は医療機器を停止できないためです。特に医療機器は少しの浸水でもリスクになるため、他の施設に比べて、よりシビアな判断と対応が求められます。さらに、避難が必要になった場合も、多くの患者さんを安全に誘導する必要があり、事前に「いつ・誰が・何をするか」を決めておくことが重要になります。実際に、病院向けにカスタマイズを行い、導入いただいている事例もあります。
また、学校や福祉施設についても、多くの生徒や利用者の方々を預かる立場にある点で共通しています。災害時には、的確で統一された対応が求められるため、タイムラインを用いて行動を整理しておくことは有効だと考えています。
自治体は、住民避難の案内や対応には慣れている一方で、自分たちの業務継続の判断や管理施設の対応が明確に決まっていないケースもあります。そこでスポーツベット口コミタイムラインを活用すれば、住民避難だけではなく、職員自身の業務や管理施設の対応が適切に行えるようになります。

今後のアップデート予定について教えてください。

今後は、いくつかのアップデートを予定しています。
まずはUIの向上です。画面構成や操作性を見直し、より直感的に使えるよう改善していきます。
次に、お客様自身が機能をカスタマイズできる仕組みも検討しています。施設や運用体制に合わせて、必要な設定を柔軟に調整できるようにしていきたいと考えています。
また、様々な見直しにより、より利用しやすい価格帯での提供を目指しています。
これらのアップデートを反映した新製品版については、2026年中のリリースを予定しており、現在開発を進めています。

スポーツベット口コミタイムラインの画面イメージ