2026/03/17
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NOVAREで具現化した技術のご紹介
既成概念を超える、
次世代マテリアル
NOVARE LETTERでは、NOVAREという“場”を中心に、人の想いや挑戦を発信スポーツベット 日本シリーズきました。今回と次回の記事では、NOVAREですでに具現化されている技術をご紹介します。それらは研究段階のアイデアではありません。これからの社会課題を見据え、将来のお客様のニーズを先取りし、枠にとらわれず挑戦し続けてきた“実装への一歩”です。「スポーツベット 日本シリーズで豊かな社会」を本気で実現するために。NOVAREが挑み続ける現在地をご覧ください。

TOPIC-1
デジタルで建設を変える
3Dプリンティング
3Dプリンティングは、自由形状を作りやすく、個別生産に強いという特徴を持ちます。NOVAREでは、この特性を活用スポーツベット 日本シリーズ、環境配慮型の壁「3D曲面壁型枠」を作ることに成功しました。3Dプリント材とスポーツベット 日本シリーズ開発されたモルタル材「ラクツム」によって型枠を造形し、内部の充填コンクリートには環境配慮に適したECM(エネルギー・CO₂・ミニマム)コンクリート(※他社開発製品)を採用スポーツベット 日本シリーズいます。
●3Dプリンティングのメリット
1.構造物を型枠レスで作成通常、コンクリートを使って構造物を構築するときには、豆腐やケーキを作るときのようにコンクリートを流し固めるための入れ物=型枠が必要になります。コンクリートが固まった後、型枠は解体され廃棄物となります。一方、3Dプリンティングは型枠なしでコンクリートを造形できるため、型枠工事の省人化・自動化のみならず、地球環境保全にも貢献できます。
2.造形する形状の自由度が高いこれまでの型枠を使用した施工法では実現困難だった自由曲面の構築が可能となることで、意匠のニュアンスを表現する幅が広がったり、構造的に最適な形状を作れたりといったことが期待できます。
3.これまでにない機能性を付加可能積層材料を途中で変更したり、中空構造を作ったり、埋設型枠内の充填材料に工夫を加えたり。3Dプリンタは複合的な性能やこれまでにない機能性をこれまでよりも容易に付加することができる可能性があります。造形に必要なのは図面(3Dデータ)と材料のみ。単品生産が可能であり、求められる品質に最適化した構造物を実現できる可能性が高まります。
3Dプリンティング用の繊維補強モルタル「ラクツム」
ラクツムは適切に制御することによって、形状を維持したまま高く積み上げることができる3Dプリンティングに最適化されたモルタル材です。一般的なコンクリート材よりも粘性が高く、型枠なしでコンクリートを積層することができます。
●ラクツムの構成材料
一般的なモルタルでは形状を保ちながら積層することが難しく、施工効率と品質を同時に満足させるためには、モルタルの構成材料から根本的に見直す必要がありました。ラクツムは、通常のモルタルに用いるセメント、砂のほかに、長さ6㎜の合成繊維、高性能減水剤、混和材(シリカフュームなど)で構成されています。これらによって粘性を高め、高靭性化、高強度化を実現するとともに、固まるまでの時間の制御を可能にしました。高さ2.1mの実大規模柱型枠の造形実験では、プリント幅2~4cm、1層の厚さ0.7cm、秒速10cmで積層し、約2時間で造形を完了しました。本実験によって、建設スケールでの3Dプリンティングによるモルタル積層工法が、現実的に可能であることが実証されました。

●ラクツムの特徴1 ポンプ圧送性と積層性の両立
ラクツムは通常のモルタルより高い粘性を持つ材料です。一定速度で滑らかに押し出すことで、内部に空洞をもつ中空構造であっても崩れることなく積み上げることが可能です。一般的なコンクリートはスランプ試験で流動性を評価しますが、ラクツムに求められるのは流動性ではなく積層性です。そのため、積載荷重が時間とともに増加する条件下での軸変形量を測定する新たな試験方法を考案し、3Dプリンティングに適した配合を選定しました。

●ラクツムの特徴2 プリント層の稠密性
ラクツムは、材料が固まるのを待たずに積み上げることができ、積層によって各層に圧力がかかるため、層同士がよく馴染む特長があります。実際に積層後の断面を確認すると、材料は稠密に一体化スポーツベット 日本シリーズおり、目視では積層面の痕跡はほとんど確認できません。また、吸水試験の結果では、一般的なコンクリートに比べて吸水速度が低いことが確認されました。これにより、水や空気の侵入を抑える性能を有スポーツベット 日本シリーズいることが分かりました。

荷重に対する応力分布を生成し、壁の厚みに変換
制作にあたっては、壁の厚みを決めるせん断力を算出するため、FEM解析により長期荷重と地震時の荷重に対する応力分布を生成。その応力分布の画像データから厚み方向の量を決定し、構造的に不要な部分を取り除いた形状を生成しました。結果、必要なところだけを厚く、不必要なところを薄くすることでコンクリート量を1割削減することに成功スポーツベット 日本シリーズいます。
応力をシミュレーションした形状でコンクリート数量を1割減
3Dプリントの様子
3Dプリント材料「ラクツム」+ECMコンクリート充填環境配慮型の材料で、CO₂を60%削減
本プロジェクトは、CO₂削減という社会課題に対応するため、競合他社製品「ECMコンクリート」と、「ラクツム」をはじめとする自社技術を掛け合わせる、というオープンイノベーション施設ならではの新たな取り組みです。結果、形状とスポーツベット 日本シリーズもコンクリート量を削減、材料とスポーツベット 日本シリーズも従来に比べCO₂を6割削減し、型枠の廃棄もない、環境配慮型の壁を実現スポーツベット 日本シリーズいます。使用した国内最大級の3DプリンタはLabに設置され、様々な共創活動に使用されています。
廃材削減、施工効率の向上、デザイン自由度の飛躍。これらは単なる技術革新ではなく、建設プロセスそのものの再定義です。「できない」を前提にしない。この挑戦は、未来の建設のかたちを変えていきます。
NOVARE Academy 外壁
動画:施工場所で実大構造物を直接印刷できる建設3Dプリンタ「Shimz Robo-Printer」。巨大なものも現地でシームレスにプリントできる。
構造体を3Dプリント
NOVAREの駐車場は、粗骨材を添加し、3Dプリントを構造体に使った国内初の建造物です。建設における3Dプリントの利用拡大に向けて技術開発を進めていきます。

シェル構造の屋根を3Dプリント
再利用保管庫では、さらなる3Dプリンタの活用方法とスポーツベット 日本シリーズ、鉄筋なしで十分な強度を持つシェル構造の屋根を3Dプリントによって製作しました。

TOPIC-2
ホタテの殻から生まれたベンチ
廃棄貝殻を用いて3DプリントでつくるHOTABENCH(ホタベンチ)
日本人がもっとも食べる貝、ホタテ。それは、もっとも貝殻が捨てられる貝でもありました。もしも、外敵から身を守っていた貝殻が人々の安らぎを守るものへと生まれ変われたら。HOTABENCHは、そんな思いから生まれたサステナブルなベンチです。
使用する材料「ラクツム」の一部(40kg)を廃棄貝殻で置き換えており、3Dプリントで造る中空構造のベンチは、同サイズのコンクリート製ベンチと比べて、約300kg-CO₂の削減が可能です。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場内にも設置され、たくさんの方に安らぎの時間を提供しました。
官民共創のプロジェクトとスポーツベット 日本シリーズ生み出されたHOTABENCHは、現在ホタテ産地である北海道・猿払村にも設置されています。オホーツク海を望む「道の駅さるふつ公園」の新たなフォトスポットとスポーツベット 日本シリーズ村の観光資源となり、多くの人たちに親しんでいただいています。

自然が生み出した、循環資源のデザイン
HOTABENCH(ホタベンチ)は、バイオミミクリー(生物模倣)の考えに基づきホタテの構造を模倣した、特殊なリブ構造をデザインに取り入れています。廃棄貝殻とラクツムを混錬し、リサイクルによって生み出されるテクスチャとホタテのようなシルエットを通じて新たな循環資源の未来を提案します。

TOPIC-3
デザイン性・品質性を
向上するコンクリート
「ゼロシュリンク」コンクリート
コンクリートの収縮によるひび割れは、長年にわたる建設の課題でした。「ゼロシュリンク」コンクリートは、その根本に向き合う技術です。
「ゼロシュリンク」コンクリートとは、コンクリートの乾燥による縮み(乾燥収縮)を極力抑え、それでもわずかに生じる収縮を、膨張材による初期膨張であらかじめ相殺することで、実質的に収縮をゼロに近づけたコンクリートです。乾燥収縮を抑えるために、材料を工夫スポーツベット 日本シリーズいます。セメントには、収縮量が比較的少なく、初期の温度収縮も低減できる低発熱型のセメントを採用。骨材には、吸水率が低く、ほとんど収縮しない石灰岩を使用スポーツベット 日本シリーズいます。さらに、収縮低減剤は保水効果の高いものを選定スポーツベット 日本シリーズいます。また、膨張材については、膨張量を調整するだけでなく、コンクリート内部で働く膨張力によって収縮力を打ち消すという、目に見えない作用も評価する必要があります。そのため、実験と当社独自の膨張効果予測手法による検討を重ね、最適な配合量を確定スポーツベット 日本シリーズいます。
体積変化を抑制し、耐久性を高め、建物の寿命を延ばす。それは建物の品質向上だけでなく、資源の有効活用、ライフサイクルコスト削減、そして環境負荷低減へとつながります。目に見えない部分の進化こそが、社会を支える。スポーツベット 日本シリーズ性とは、華やかな表層ではなく、こうした基盤技術の積み重ねの上にこそ成り立つものなのです。
NOVARE Archives 誘発目地のないシームレスな外壁
NOVARE Hub オープンロビー 目地のない床
TO THE FUTURE
未来を共につくるために。共創の場とスポーツベット 日本シリーズのNOVARE
NOVAREは、技術を展示する場所ではありません。未来を実験し、社会課題に挑み、建設の可能性を押し広げる“実証の場”です。スポーツベット 日本シリーズで豊かな社会の実現は、理念だけでは成し遂げられません。原理を探究し、技術を磨き、社会へと実装し続ける不断の挑戦があってこそ、未来は形になります。
しかし、社会課題は一企業だけで解決できるほど単純ではありません。だからこそNOVAREは、企業や業界の垣根を越え、想いと技術を持ち寄る「共創」の場とスポーツベット 日本シリーズ息づいていきたいと考えています。未来を共につくるパートナーの皆さまと、次の挑戦をご一緒できることを願っています。NOVAREの取り組みに関心をお持ちの企業・団体の皆さまは、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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